薬剤師の勤務時間は?平均残業時間や職場による休みの傾向も解説

薬剤師

「調剤薬局やドラッグストアの薬剤師として働きたいけど、勤務時間や休みはどれくらいあるのだろう」と疑問に感じていませんか。

薬剤師が活躍できる場は調剤薬局やドラッグストア、病院など多数あり、さまざまな勤務形態での働き方が可能です。

本記事では調剤薬局とドラッグストアで働く薬剤師に焦点をしぼり、勤務時間や残業時間、休日の傾向を解説します。薬剤師の資格を活かしながら、プライベートと仕事の両立を実現しましょう。

薬剤師の勤務時間|調剤薬局とドラッグストアの違い

薬剤師の勤務時間は、固定制の場合8~18時頃、シフト制であれば早番・遅番のようにほかのスタッフと調整しながら働くことが一般的です。

調剤薬局の薬剤師は近隣病院に合わせて営業時間を設定しており、固定制の勤務になるケースが大半です。基本的には8~18時頃の勤務ですが、夜間診療を行なっている病院が近くにある場合は、シフト制になることもあるでしょう。

ドラッグストアの薬剤師は、お店の営業時間に合わせたシフト制での勤務が一般的です。併設された調剤薬局がある店舗では、専任スタッフとして固定制の勤務になる可能性もあります。

ドラッグストアは、正社員やパート、アルバイトといったさまざまな雇用形態で働ける点が魅力です。しかし、薬剤とは直接関係ない通常業務のレジ打ちをしたり、接客を担当したりすることも少なくありません。

薬剤師の平均残業時間と休みの傾向

厚生労働省によると、薬剤師の1カ月あたりの平均的な残業時間は、従業員数10人以上の事業所で10時間、1,000人以上で15時間です。

調剤薬局では、インフルエンザや花粉症など特定の時期に患者人数が増大するため、残業が増える傾向にあります。一方、ドラッグストアは人手不足の店舗に勤務していたり、突発的に忙しくなったりしたときに残業時間が多くなるでしょう。

参考:賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種|e-Stat

休日に関しては、調剤薬局で働く薬剤師は、病院が診療を行なっていない日曜日や祝日が休みになるケースが大半です。

シフト制をとっているドラッグストアでは、薬剤師の休みは曜日で決められていたり不定期だったりします。混雑が予想される土日祝日は出勤になる可能性が高いことを覚えておきましょう。

まとめ

薬剤師の勤務時間や労働環境は、働く場所によって異なります。それぞれのメリット・デメリットを事前に把握して選択することが重要です。

調剤薬局は安定した勤務時間や休みになるため、生活リズムが一定に保たれる反面、近隣病院の処方が多くなり知識が偏る傾向があります。

ドラッグストアで勤務すると、接客や店舗運営など幅広いスキルを身に付けられたり、柔軟な勤務時間に対応してもらえたりします。しかし、土日祝日の休みが少ないためプライベートの予定を立てにくいほか、薬剤師本来の業務がなかなかできない点はデメリットです。

自分にはどのような働き方が適しているのか、しっかりと検討したうえで勤務先を決めましょう。

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